本会の設立の背景

わが国の社会構造の大きな変化により、若者の働く意識も多様化し、フリーターやニートの急激な増加や、目的や就労意識のないまま就職した学生の早期離職が高水準で推移するなど、将来の日本経済を支える若者を巡る様々な問題が生じています。
また、山口県においては高校卒業後に約75%が他県に進学する状況のなかで、そのまま県外に就職をする学生が多いこと、県内学生においても多くが県外へ就職して山口を離れるなど、次代を担う若者の県内定着は、地域の大きな課題となっています。
このようなことは山口県にとって、社会的にも経済的にも、そして県内産業の振興の点からも大きな損失であり、憂慮すべき問題です。
若者の職業意識を高めるとともに、社会人としての基礎的な力を育成すること、そして、自らの将来を自分で選択する能力を養うことは、わが国の高等教育機関に求められる緊急課題となっています。

今、それぞれの学校ではキャリア教育の充実を図っているところではありますが、力不足であることは否めません。従って、産業界・地域社会の協力のもとに、地域の教育力を高めていくことが求められています。
こうした問題を解決する一手段として、学生が企業等で実施する就業体験があります。実際の職場での就労を体験することで働くことをリアルに理解するとともに、県内の産業・企業への理解を深めることを目的とした、学生にとっての学びの機会です。
山口県では、これまで山口県経営者協会が主体となり経済団体や学校の協力を得ながら、就業体験を実施し、成果をあげてきました。
今後、この取り組みをさらに強化し、効率的に運営していくために、産・学・公連携のもとに就業体験を推進する中核的組織が必要であると考えられます。
こうした趣旨から、次代を担う人材の育成および山口県の経済・社会の活性化に資するために、関係各位のご理解とご協力を頂き、「山口県インターンシップ推進協議会」を設立いたしました。

山口県インターンシップ推進協議会概要

山口県インターンシップ推進協議会規約

協議会規約ダウンロード(67.3kb)